認知症を持った患者様と実際にふれあう機会をもてた事は、自分にとって大変衝撃的でした。
私が担当した方は、認知症は進んでいますが日常生活のリハビリをされている方でした。 一緒にぬか床を作ってぬか漬けをしたり、リハビリのお手伝いで階段を上り下りしたり、トイレの介助を行なったり、手をつないで施設内を歩いたりと楽しく過ごさせて頂きました。
出来事を忘れてしまっても感情は残っているという事実を知り、それぞれの方が長い人生を過ごされてきてどのように接した方が良いかをスタッフが把握している。素晴らしい施設を訪問させて頂きました。 また、祇園デイサービスセンターの田原先生のお話された「自分が痴呆になった時に受けたいサービス」を求める姿勢は全てのサービス業につながる考えだと思います。
自分がまた来たいと思う薬局とは何か、また薬を受け取りたいと思われる薬剤師とは何か、また話をしたいと感じる人とは何か...。自分の仕事に対して客観的に見る機会を与えてもらいました。 認知症の方の日常に関わる事が出来たことは、薬局では体験出来ない事です。そのような日常があって家族が薬を受け取りに来られているという患者背景を薬剤師が知ることは大切であると思います。
患者様の痛みを知る、共に生きることが出来る薬剤師を目指して行く我々にとって本当に素晴らしい経験になりました。
このような機会を与えてくださって、祇園デイサービスのスタッフの方々と利用者様に本当に感謝いたします。ありがとうございました。
ひむか薬局日向店 鳥や尾