3月の食材 新玉ねぎ

  • 2019年3月1日

新玉ねぎと玉ねぎの違いは?

新玉ねぎは3月~5月の短期間にだけ店頭に出回ります。収穫後にすぐに出荷されるため、みずみずしく辛みが少ないのが特徴です。一般的な玉ねぎは辛みが強く、加熱して甘みを引き出す調理法が向いていますが、新玉ねぎはそのまま生で食べても甘みがあるのでサラダに向いています。

●新玉ねぎの栄養

硫化アリル:たまねぎの辛味成分で、血液をサラサラにする効果があり、血栓やコレステロールの代謝を促進し、高血圧や糖尿病、脳こうそくなど生活習慣病の予防にも効果があるとされる注目の成分です。

ケルセチン:たまねぎに含まれるポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用により、動脈硬化の予防に効果があります。また、ケルセチンが体内に吸収されると脂肪分解酵素の活性が促す効果があるとされ、肝臓に含まれる脂肪の燃焼・排出や消化管での脂肪の吸収抑制も期待できる。

●新玉ねぎの選び方

硬く締りがあり、ずっしりと重みが感じられるもの。

表面に傷やカビが付いていないツヤの良いもの。

●新玉ねぎの食べ方

新玉ねぎは辛みが少ないので、栄養的にもそのまま生食で食べるのがベストですが、それでも辛みが気になる場合は、酢の入ったドレッシングやポン酢で食べると和らぎます。硫化アリルは、疲労回復に欠かせないビタミンB1の吸収を促進する働きもあるので、ビタミンB1がたっぷりと含まれる豚肉やハムと一緒にサラダにするのがおススメ。また、同じく春に旬を迎えるカツオにもビタミンB1が豊富に含まれるので、カツオの刺身やたたきにたっぷりと新玉ねぎを乗せ、ポン酢をかけるのも栄養的に理にかなっている食べ方です。

●新玉ねぎの保存方法

新玉ねぎは水分が多いので日持ちがしません。

買ってきたらビニール袋に入れて冷蔵庫で保存しますが、できれば2~3日のうちに食べきりましょう。