2008年10月に宮崎市で行われた第41回日本薬剤師会学術大会の模様です。今回のテーマは宮崎県らしく「地域医療に生きる-いつも誰かのそばに」~神話と太陽の国から~。地元での開催と言うこともあり、学術発表はもちろんのこと、多くのスタッフが参加しました。
このイベントの目的は「あなたのそばの薬剤師」をスローガンに、薬剤師の存在をアピール・理解してもらうこと。
フェニックス動物園の無料入場券配布、ゴスペルによる音楽イベントを行いました。そのイベントを楽しんでもらいながら、健康測定コーナー(血圧、体脂肪、骨密度、もの忘れチェック、肌状態測定)、AEDを使用した蘇生講習、健康講演会、健康相談を行うものでした。
私の担当は、健康相談コーナーです。 スタッフ約50人中、健康相談コーナースタッフ9人。健康相談コーナーでは、メーカーによる疾患や健康に関するパンフレットを並べて置いておき、興味ありそうな方や、パンフレットが欲しい方とお話しし、相談があれば、奥のイスにて相談するという流れでした。 健康測定を行った方も測定した数値を元に健康指導を行いました。
健康相談コーナーにて71人の相談がありました。
相談内容は、「薬剤師が行う」と掲げているものの、薬による質問相談よりも、自分が患っている病気の悩み、治療法や運動、食事に関する事が多かった。一般の方々から見たら、薬剤師や薬の専門家という見方は少なく、医療関係の人との認識が強いようです。相談内容も自分にあまり壁を作らず、プライベートな事も ストレートに自分を表現してくれていました。
同じ相談コーナーのスタッフ同士では、「サミットホールで行っている学術大会よりも、こちらの方が意義があり、重要だ」という声も出て、一般の方を対象にする学術大会にやりがいを感じました。
演題名「社会に必要とされる薬剤師を目指して」。
13日口頭発表にて、会場の4分の1ほど席が埋まりました。質疑応答の質問は1点だけで、「健康を求めるには、薬剤師として幅広く健康に関する全てを求めなければならないのですね?」でした。返答は、食、水、運動 の重要なキーワードを含め、昨日私が携わった相談コーナーの話しを含め、実際に市民から求められている事を強調しました。
終了後、多数の薬剤師から「とても分かり易かった」「畑や田んぼもやっているんですね」など声を掛けられ、とても達成感がありました。