肝炎治療を行う医師等を対象にした第4回MIYAZAKI-LIVER-FORUMに参加しました。
今回は虎の門病院 分院長 熊田博光先生の特別講演を聞くことが出来ました。昨年も熊田先生の講演を聞く機会があり、再度お話を聞きたいと思っていたところでしたので、参加できとてもうれしく思いました。
前回はインターフェロンフリーの薬剤が相次いで登場したこともあり、C型肝炎治療について実臨床のデータを大変詳しく話していただきました。
今回は、B型肝炎治療についての講演で、「B型慢性肝炎治療の軌跡 ~HBs抗原消失を目指すのか?発癌抑制を目指すのか?」という演題で行われました。
C型肝炎はインターフェロンフリー治療により多くの方の肝炎が完治するようになりましたが、対してB型肝炎は長く付き合っていく必要があります。
そこで、B型肝炎治療薬である核酸アナログ製剤各薬剤のウイルス陰性化率、腎機能に与える影響、耐性化等を上市前の新薬も加え比較していただきました。また、肝細胞内cccDNA量と肝がん発生との関係性や治療目標により選択する治療法が異なることなど興味深い話をしていただきました。
虎の門病院分院での50年近くの肝臓病の方のデータをもとにした講演であるため、医薬品メーカーが提供する治験時のデータより母集団も多く非常に説得力がある内容でした。