10月23日に九州保健福祉大学にて行なわれました、フィジカルアセスメント研修会の内容を報告させて頂きました。
6年制薬剤師が知識として持っていること、現在薬剤師にどこまでの内容を求められているのかという事を皆さんにお知らせする必要があると考え報告会を行いました。
まず、フィジカルアセスメントとは「フィジカル」身体的な「アセスメント」評価です。 バイタルサイン(脈拍・呼吸・血圧・体温・意識)を中心に視覚・聴覚・または触覚をとおして患者さんの身体的評価を行う事。
この事は日常で私たちがしている事の延長線上にあると思います。今、目の前にいる患者さんの状態が分かる手段の一つとして使用できる技(高村先生的には「薬術」)という事です。また、バイタルサインの確認は在宅での患者さんのアセスメントにも役立つと考えます。
私たちの目指す「患者さん中心の医療」のごく一部の手段として「今目の前にいる患者さんの状態」を把握するには今回の研修内容は役立つ可能性を感じています。
私たちは、全ての疾患や患者さんの音を知っている訳ではありません。ですから、いつもと違う事に気付く、副作用かも知れないという意識で聞くという事が必要かと思います。実際に、群馬大学医学部付属病院では抗ガン剤の間質性肺炎の早期副作用発見とステロイドパルス療法の治療効果確認にも使っています。今後、「副作用の早期発見」「受診勧告」には有効な手段であると感じました。
今後、最新の技術なども学術部にて照会して行きたいと考えています。